皆さん、こんにちは。

本日も、ビギナーでもトライ出来るイージー&シンプルな音楽チャレンジについて、お話ししていきたいと思います!

さて、これまで、ブルーズのジャムセッションに参加するための心構えや、決め事等を語ってまいりましたが、今回はジャムセッション(以下、ジャムと省略します)に持参する曲について、参考までにお話ししたいと思います。

前回、ブルーズジャム参加のために最低限準備するべく必要な情報である「決め事」と、ボーカリストの皆さんにこそ、お勧めしたい理由などを語らせて頂きました。

始まりは無謀な一歩から!ジャムセッション初心者が最低限把握すべきブルーズ構成と、ジャムにおけるボーカルの心得って?

今回は、一旦、ブルーズ構成やキーなどの細かい話しは置いておきましょう!

シンプルに、「持参する曲」について、考えてみたいと思います。

イギリス・ロンドンで日々至る所で行われている、ジャム。日本でも、おそらくいろんな場所で行われている事と思います。

ジャムで自分が演奏できる曲数ってご存知ですか?ワン・ステージにつき、演奏できる曲数って、どれくらいでしょう?

基本的には、「ジャズ」のジャムの場合は、1曲。「ブルーズ」のジャムの場合は、3曲。そして、「オープンマイクセッション」では、3曲となっています。(ちなみにロンドン基準ですのでご了承ください)

ジャズや、オープンマイクセッションについては、また改めてお話しするとして、基本的には、ワン・ステージ、つまりワン・セッションあたり、1曲〜3曲という演奏数になっています。当然ながら、参加者多数で混雑している日は、3曲のところが2曲や1曲に減ったりもします。

逆に、3曲のセッションを終えて、また続けてステージに呼ばれ、もう3曲演奏できちゃったりする事もあります。もちろんそれ以上の時も。

ジャムを開催する場所というのは、基本的にパブやバーなどの飲食店が多いですから、営業時間や、お店で音出し可能な時間帯というものがありますよね。

開催されるジャムには必ず、オーガナイザーがいます。そのジャムを立ち上げ、仕切っている人物です。

我々はオーガナイザーに名前のエントリーをする事から始めるわけですが、当日のメンツや参加ミュージシャンの数、お店の混雑状況などを見ながら、トータルのショウの時間を読み、オーガナイザーが演奏リストを仕立てていきます。ですから、実際の曲数を決めるのは、オーガナイザー。ステージに上がってから「3曲ね!」などと、伝えられるわけです。

曲数の決定も即興なんですよね。でも、「5曲ね!」と、いきなり言われる事はないのでご安心を!

オーガナイザーに気に入られていると、参加ミュージシャンの数が少ない日には、いろんなセッションのサポートに率先して呼んでくれる事もありますので、まずは、オーガナイザー様々!ということを頭に入れつつ、曲について考えてみましょう。

 

 

ジャムでは誰でも知ってるメジャーな選曲がベター!

さて、前回、ブルーズの構成を守っていれば、極端な話し、オリジナル歌詞や日本語で歌唱する事もOK!と、お伝えしたかと思います。

はい、もちろん、OKです。

しかし、「基本的には」避けたいところなんですよ、実は。

と、言うのも、ジャムは、プロからアマチュアのミュージシャンまで、それこそ、ただ音楽が好きと言うだけの会社員さんや、定年後の男性まで、様々な人たちが、音のセッションを「楽しみに来ている」のです。

皆が分かり、皆が把握しやすく、そして盛り上がりそうな曲を選ぶのがベストです。簡単に言うと、誰でも知ってる曲であればあるほど良い、と言う事ですね。

ジャズに関しては、若干、参加するための準備が異なる部分もあるので、(もちろんジャズも超メイジャーな曲の方が喜ばれますが)ジャズについてはここでは省略します。

ブルーズ、オープンマイクセッション、ついでに言うと、バスキングに関しても同じ。誰でも口ずさめるようなカヴァー曲を披露する方が、セッションをする奏者からも、オーディエンスからも圧倒的に喜ばれるのです。

プロ意識としては、オリジナル曲を歌いたいですよね。同じカヴァー曲でも、ちょっとマニアックで、お客さんが「おっ、何て曲?クール!」と食いつくような、「俺の隠れたフェイバリットソング!」という感じのものを演りたいですよね。本当、そう思います。

しかし、ジャムは、自分だけのステージではありません。自分のライブではありません。

「ライブの感覚を味わえる」場所です。自分の事を全く知らないような人たち、つまり、自分のファンでもない人たちから、大勢の声援や拍手を受けることができる場所でありながらも、それは自分だけのものではなく、セッションを組んだミュージシャン達と、ドリンク片手に往年の曲の生演奏を楽しんだり、ノスタルジックな想いに浸ったり、とにかく一緒に歌ってはしゃいだりしたい、そんなオーディエンス達との一体感から生まれる拍手です。

「どうしてもオリジナルの日本語歌詞をつけたい!」そう思う時は、事前にオーガナイザーに一言添えておくか、もしくは、即興で組んだセッションバンドの人たちに一言、「3曲のうち、1曲だけ自分の歌詞で歌ってもいいかな?」と、伝えておきましょう。

もちろん、12小節3コードのブルーズ構成のままでなければいけません。自作のオリジナルなコード進行や、ブルーズ風の曲調だけどコードを多用したものなどはNGです。

かなり昔に、ブルーズのジャムで度々顔を合わせる日本人男性(ギターボーカル)が居たんですが、彼が日本語の歌詞のセッションをやっていたことがありました。

日本の女友達が遊びにきたので、その女の子の旅行記念にボーカルとしてフロントに立たせたい、と言うことで、普段はメインでボーカルをとる方でしたが、その時は日本から来た女友達をフロントに立たせて、日本語で歌わせていました。

彼の場合は、ジャム会場でもほぼ顔のレギュラー参加者であり、もちろん英語もかなり堪能だったので、予め、オーガナイザーやセッションの面子に根回ししてましたね。(笑)「友達に歌わせたいから日本語で演るけど、サポート頼むぜ!」みたいに。

その女の子は歌手ではなかったので、おそらくドキドキしながら、かなりの大きなチャレンジをしたのだと思います。でも、周りのサポートもあり、最後には堂々とステージをこなしていました。

もちろん、会場でも大受けで拍手喝采でした!

どんなに可愛い声で聞き慣れぬ言語で歌われていようとも、一生懸命な姿、一生懸命に歌うその声こそがブルーズなんですよね。

 

 

演奏準備に時間をかけない事が、演奏の成功にも繋がる?

先ほどお話ししたように、ジャムでは、セッションを組む相手だけではなく、演奏できる曲数が決定するのも即興、つまりステージの直前なのです。

これは、個人で演奏を披露するオープンマイクセッションでも同じ。名前を呼ばれ、ステージに立ってから「何曲ね!」と、オーガナイザーに伝えられます。

オーガナイザーが、ボーカルは誰々、ギターは誰々と誰々・・・と、次々と参加ミュージシャンの名前を読み上げていきます。呼ばれた人はステージに上がり、セッティングを始めます。

全員が揃った時点で、「3songs!」と、バンマス(ボーカルかギターボーカル)に向かって耳元でオーガナイザーが呟きます。

そこでバンマスは即座に、

「〇〇(曲のタイトル)で、キーはAm、テンポはこれくらいで(体、指でリズム表示)、ファンクで(リズムの種類)よろしく!イントロは最後の4小節で入るね!」

・・と、セッションメンバーに伝え、カウントを取ります。結構、簡単な指示でしょう?これくらいでOKなのです。

ただ、本当に「何も考えずに」ジャムに参加した場合、これだけの事でもテンパってしまいます。

ちなみに、曲のタイトルやキーなどの伝達は、その曲をやる直前に伝えます。ですので、まずは1曲目のみをメンバーに指示します。

オーガナイザーから名前が呼ばれてから、ここまでで(よほどセッティング不備がない限り)概ね3分くらいでしょうか。準備に5分だと少し長すぎるかもしれません。全てが即興です。もちろん、2曲目からはセッティングは無いわけなので、20秒くらいで指示を終わらせてください。

この過程を簡潔にするために一番必要なのは、ボーカルの準備です。喉の潤いとかではないですよ。(笑)

つまり、1曲目に何の曲をどのキーでどんなリズムで演って、2曲目に何を演るかなど、頭の中で決めておくことが大事です。

ジャム会場にはすでに音響設備や、その演奏環境は準備万端で整ってるわけですから、サウンドチェックなどは軽い音出し程度でOKです。楽器をアンプに繋げ、ボーカルはマイクやスタンドのチェックをするだけです。そこに時間を割くことはありません。

時間を割くとしたら、「曲指示」の過程なのです。ここでバンマスの頭の中で曲が決まってなかったり、何をどう指示すべきかわからなかったり、しどろもどろになってると、セッションメンバーからは「で、結局、どう演ればいいの!?」と煽りを受ける事になり、始まる前からバンドは分散状態。これは避けたいですよね。

また、前の章でお伝えした「メジャーな曲がベター」と言うのも、この過程でセッションメンバーをまとめ、指示を出すのが一番楽になるからと言うのもあるんですよね。

知らない曲や、やたら小難しい曲を指示された場合、「えー!」「それは知らないので勘弁して」など、セッションメンバーから難しい顔をされたり、却下される可能性が、大いにあります!

しかし、誰でも知ってる曲や、比較的演奏しやすいキーなどの場合は、皆が二つ返事でOKしてくれます。

また、メジャーな定番曲の場合は、その曲のイメージというのが人々の頭の中で出来上がっているため、テンポさえ指示すれば、リズムはラテンだの、スウィングだの、細かく伝える必要はありません。

「その曲知ってる知ってる、あんな感じのスローでいいの?どれくらいのテンポ?」くらいの返しが来る程度です。そう、細かな事前の指示や、演奏中にマメな指揮をせずとも、ある程度バンドにお任せできちゃうんですね!

これが、皆が初めて演奏する曲だったらどうでしょう。

たとえその場で却下されなくて、「よし、やってみよう!」と言う流れになったとしても、セッションメンバーの皆が、試し試し、恐る恐るの演奏になります。知らない曲なのですから、当然、演奏中の指揮が重要になります。終始、バンマスの動きや顔をチラチラ見続けます。その重圧に対抗できるほどの自信があれば、マニアックにやってみてください。

ただ、やはりそれは慣れてから、それこそジャム会場に毎週通い、顔見知りのミュージシャンが増え、意思の疎通が容易にできる仲になってからの方がベターです。

まずは3曲のレパートリーでOK!

「指示とか指揮とか、なんだか面倒だなあ。」なんて、ジャム未経験の方であれば思う事もあるかもしれません。

でも、よく考えてみると、3曲のレパートリーだけでOKなんですよ!

バスキングやライブで、3曲では持ちませんよね。バスキングの場合は、2時間は想定して曲を用意しておくべきですし、ライブであれば、1時間半くらい保てる準備曲はほしいところ。

仮に、対バン形式やイベントで、小さな枠で出演するとしても、最低でも15分〜20分の持ち枠を与えられると思います。4曲、短い曲なら5曲は演れます。と、言うか、せっかく自分の出演の場ならば、2〜3曲とトークで時間を持たせるよりも、演れるだけ演りたいですよね。

そうなると3曲では足りません。もしアンコールが来たら?なんて事も考える必要があります。

ジャムの場合も、アンコールの声が飛ぶ場合もあります。他の参加者への配慮もあり、アンコールに応じる時間を与えられる事は、まず無いのですが、稀に、全体時間が余っている場合にアンコールに応じる時もあります。

でも、ジャムの場合は、同じ曲でもOKなんですよ。それこそ、他のセッションバンドの曲と被っちゃっても、全然大丈夫。ジャム、そして特にブルーズの場合は、あくまで楽しむ場所というのが一番なわけで、新曲やチャレンジ曲に拘る必要も全くなし。

なので、本当に3曲しかレパートリーなくてもウェルカムな場所なんです。

お伝えした通り、いきなり「君のセッションは5曲ね!」なんて言われる事はありません。

オーガナイザーの指示で、曲数を減らされる事はあっても、いきなり増やされる事はありません。まずは3曲で十分なのです。

早速、ブルーズのカテゴリーで曲を検索してみましょう。3曲を絞り込む前に、ブルーズの曲調や雰囲気にまずは慣れてみて、曲やアーティストから歌ってみたい雰囲気を探してみるのもいいかもしれません。

ちなみに、男性ボーカルは比較的マッチする曲を探しやすいかもしれませんが、女性ボーカルの場合は、探し難いかも?しれません。何故なら、ブルーズジャムで演奏されている曲のほとんどが、ブルーズのキング達によるオリジナルです。カヴァーも圧倒的に男性ボーカルのヴァージョンが多いです。

曲探しや、具体的な曲の絞り込みについては、また次回のお話しで考えてみましょう!

あと、余談ではありますが、ジャムでは、レギュラー陣や、プロとして顔の人などが、早く名前を呼ばれ、新参者は名前を遅く呼ばれる傾向があります。

いわゆる花形がヘッドライナーを飾るという図式はありません。

基本的にはオーガナイザーがヘッドライナーでもあり、最後に演奏する事がほとんどです。しかし、オーガナイザーはジャムの枠とは全く別です。

その日のイベントの締めとして、オーガナイザー自身のバンドが最後に演奏する枠を残し、それまでの時間帯で自由参加のジャムが行われるわけです。なので、そのジャムの会場で「顔」であればあるほど、早い時間にさっさと演奏させてくれます。

開始直後の方が時間に余裕がありますから、確実に3曲演奏できますし、最後に時間の余裕が残れば、後半で再びステージに呼ばれる事もあります。その待遇はやはり、実績のある確実な面子に与えたい・・・と、オーガナイザーもなるのが普通ですよね。

私の友人のギタリストは、まず初っ端から名前を呼ばれ、ジャムを早々に終える事がほとんどです。その後に、バスキングに出かけ(笑)、1〜2時間で小銭を稼いだら、再びジャム会場に戻り、またステージ呼ばれ、演奏しています。

他に、ジャム会場のハシゴする人もいますからね。(笑)

新人、初心者は、かなりの長い時間、待機して、名前を呼ばれるのをひたすら待たなければなりません。混雑した会場で、いつ名前を呼ばれるかわからない中で長い時間待ち続ける・・・慣れるまで気持ち的にしんどいかもしれませんが、それも修行の一つ!

待っている間に、数々のセッションステージを見て、聞いて、曲のレパートリーを増やしたり、指揮の取り方を学んだり、セッションを終えたミュージシャンに話しかけてアドバイスをもらえたり。

待ってる時間も、楽しいことがいっぱいですよ!

それでは、また次回にお会いしましょう。

Keep and try them!