こんにちは。
前回は『ビジネスで付き合いたく無いタイプ5選。こんな人からは逃げるべし!』で人間関係のネガティブ面をフォーカスしましたが、今回は「付き合いたい!」「こんなタイプについて行きたい!」と言うトピックで語ってみたいと思います。
参考例としては、主にクリエイターやサービス関連の仲間内で人望のあるタイプや、一般的に言われるビジネスや交友関係で信頼できそうなタイプの例を、ざっくり5つあげてみました。
「誠実そうな人」「ポジティブシンキングな人」と言うような、内面的な話しではなく、行動パターン的に分かりやすいタイプをあげています。
以下リンクは前回ブログになります。
では、人間関係を大事にしたいと思うようなタイプについて、考えてみたいと思います。
①コール&レスポンスがうまくいく人
はい、やはり出ました!
皆さんご想像の通りです。(笑)
ビジネス上の信頼関係において、これがまず第一に頭に浮かぶ・よく言われる事ですよね。
ここでは、様々な受け答えが必要な場面でのやり取りが上手く行く人、という意味で「コール&レスポンス」としてまとめていますが、「メールの返事が早い人は仕事ができる」とは、本当によく言われていることです。
やはりビジネス面でも友人関係の約束事においても、ココは重視したいですし、その後の行動や結果も、大抵コール&レスポンスの早さに比例しているのではないかな?って思います。
前回の①例の「コール&レスポンスがうまくいかない人とは良い仕事ができない」と言うタイプと、まさに真逆。
コール&レスポンスが素早くできるかどうかが、「仕事できる or できない」の、分かりやすい基準となって定着している事が多いのも、メールのレスポンスが早い人は誠実な印象を持たれやすいから。
そして、すぐにその場でやるべきことを処理する能力にも長けてるようにも感じるからです。
個人的な経験でも、連絡のやりとりがスムーズであったり、メールのレスポンスが「早っ!」と思う人とは、仕事が全て成立しています。
でも、それってコチラと先方の考えが同じであったり、フィーリングが合ったりなど何らかの共鳴するものがある故、そのやり取りのテンポがスムーズなわけであって。
「レスが早い」という所を注視するよりも、「テンポ」がうまくいってるかどうかという事じゃないかなって思います。
仲間との計画でも、トントン拍子で上手く段取りが進む時って、やっぱりテンポが合うかどうか、テンポが良いかどうか。
ですから、「レスが早い=仕事ができる・上手くいく人間関係」というより、「上手く行く関係性かどうかの第一歩がレスポンス」であって、コール&レスポンスは、「互いの関係上のテンポ感」を判断する目安になると思います。
こちらが投げたら即座に返してくれ、向こうから投げられたら、こちらも即座に返す努力をする。
相手を思えばこその行為でもあるし、互いに信頼関係を持つために大事な事なので、「関係性を成立させたい」と思っているならば、そのやり取りは必然的にスムーズになるのではないかと思います。
仮に自分がビジネスの打診メールを受け取った場合、興味があったり、少しでも「逃したくない」と思えば、即座にレスポンスしますよね。
決断しかねる場合でも、相手との関係において可能性を感じている場合は「承知しました、検討します。」とか、「もう少しお時間いただけますか?」など、正式な返答の前にワンクッション入れると思います。
反対に、全く興味ないことや、「うわー、面倒くさい内容だなー」なんて、ネガティブに感じることへ対しての返答の場合は、レスポンス作業は先延ばしになります。
やはり、自分に置き換えて考えると、おのずと見えるものはありますよね。
しかし「面倒だから」「断るから」と、レスポンスをしないでスルーするのは、人としてアウトです。
それがビジネス上の付き合いの方ならば、信頼に値しない行為と言えます。
自分と相手とのビジネス上や交友関係において、何か具体的なビジョンが見えなかったにしても、「一歩上を行く人」の場合は、やはりコール&レスポンスをうまくやっています。
それがどんな苦手な相手だとしても、やっぱりレスポンスは早く行うんですよね。
今回の仕事ではご縁がなかったにせよ、可能な限り早く、きちんとお断りのレスポンスを下さる相手というのは、大事にしたいものです。
お断りすることって、結構大変です。
される方も残念だったり後々の負担もありますが、どちらかというと、お断りする側の方が、その場のやり取りにおいては、精神的負担が大きいかも?しれません。
伝えるに難しい状況の際に、互いにきちんとケジメをつけられる関係ならば、いつかご縁があった際には、きっと良いお仕事が出来る関係です。
何にせよ、コール&レスポンスが早い間柄は信頼できるし、問題が起きた時や疑問に感じた時、解決までの時間の節約になります。
そんな人には、ついていきたいものです。
ただ、家族間、夫婦や親子関係、あるいは家族同然の恋人関係・・・と言った極めて身近な関係になると、微妙なところです。
ビジネスで超多忙な方は、どうしても身近な存在への連絡を後回しする人も多いでしょうし、家族だからこそ「分かり合えてるから」と、意思の疎通のようなものを信じている人もいるかもしれません。
多忙ながらも身近への連絡がマメな人もいますし、この辺は、性格になるかなあと言う気も、しないでもありません。
ただ、身近な関係でも、自分と他人は違う人間ですから、根本的には言葉で示さないと伝わりません。
やはり、連絡が即座に取れる人の方が、家族間でも信頼があるのは確かかもしれませんが。
②ギブ・アンド・テイクの関係が成り立つ人
個人的には、これは①にあげたいくらい、根本的に大事なことではないかなと思っています。
前回のブログに、付き合いたく無い人として「利害関係」の話しをあげたので、ちょっとややこしいかもしれません。
「ギブアンドテイクってつまり利害関係でしょ?」と、思う方も多いと思います。
厳密にはギブアンドテイクも利害関係ですが、ここでのお話しは、前回、ネガティブ面であげた利害関係とは根本的に全く異なります。
「利害を考えて人付き合いを選ぶ人」「損得を考える人」と言うのは、自分の損得だけを考えているので、そこには「ギブ」は一切無いのです。
自分が「テイク」する事しか考えていないんですよね。
だから、前回例にあげた「付き合いたくない人」というのは、「Give and Take」ではなく「Take and Take」なんですよ。(笑)
しかし、本来、人と人との付き合いにおいて、どのような関係性でも利害関係は発生していると思うのです。
持ちつ持たれつということ。それが「ギブ・アンド・テイク」って事ですね!
「あの人は利害関係ばかり考えて人を選んでるから、付き合いたくないなあ」と思われてしまう人は、肩書きや自分にとって損か得かで人を追い、ビジネス交渉では相手に要求ばかりを突きつけ、助けて欲しい時に連絡があったり、「人脈を紹介してほしい」と擦り寄ってきたりします。
こういったタイプの方は、情報もテイクする事が多いです。
全て、相手から与えてもらうことを考えているのです。
そういう方から、(こちらが何かして頂いた事があるか?)と振り返ると、何もなかったりします。
自分は「Give and Give」をして、相手は「Take and Take」しているのだから、当然「ギブ・アンド・テイクの関係」は成り立っていません。
ギブを続けている方が疲れてしまうのは当たり前です。
「無償の愛とは与えることでしょう!」というのも一理ありますが、それは極論です。
一般的な生活において与え続けることに喜びを感じる事があるとしたら、現実的には家族、子供への愛情くらいではないでしょうか。もし、他者へそれを行える人がいるならば、それは自身の心や生活が豊か(=自分も何かしら与えられている事を感じる)からでしょう。
「見返りを求めるってこと?」って考えると、いやらしく思うかもしれませんが、そうではありません。
見返りを求めて相手と付き合うというのは、自分が得をするための利害関係になってしまいます。まさに、付き合いたくない人の例と同じになっちゃうんですね。
見返りがあるのかどうかではなく、持ちつ持たれつのバランスが大事ということです。
ギブ・アンド・テイクが「キチンと成り立つ人」というのは、何か人へ与える時も、人から何かを受け取る時も、外部から見てそれがわかりやすく目に見て取れるような行動をしているわけではありません。
自然に持ちつ持たれつが行えているからこそ、本人も気づかない。だからこそ周りが「あの人、利害関係で付き合うよね!」なんて事も思わないし、不愉快に感じる言動は一切無いのです。
そんな人と、自分も「持ちつ持たれつ」を意識せず自然に付き合えているとしたら、そんな自分も自然に相手とのギブアンドテイクの関係性を構築できているということです。
それらは、自分の欲や利益のためではなく、あくまで相手を思いやった上での行動なので、当たり前すぎて本人たちも気付かないんですよね。
でも、実はそこには人間関係の「ギブ・アンド・テイク」がきちんと成立しているのです。大まかに言えば利害関係が成り立っているのです。
例えば、メールが来たから返す。これもギブ・アンド・テイク。
レスポンスしない人は、返す時間が面倒だからしないだけ。
「今度、会ってお茶でもして話しましょう」
「いいですね、では来週ぜひ!」
ただのお茶でも、ギブ・アンド・テイクの関係が成り立ってるとも言えます。それはお互いの「時間」を削って、相手に自分の時間を与えているからできること。
(お茶なんかに時間を割くくらいなら、自分のやりたい事するよ)
(お茶や食事にお金を使うのも、もったいない。)
こんな考えになるとしたら、その相手よりも自分の時間が大事ということ。
もちろん、嫌いな人にわざわざ時間を割く必要はないと思いますけどね。(笑)
しかし、出だしが悪くても、何かのきっかけで関係性が好転することもあります。
最初の頃はこちらから誠意を示しても、全く反応がなかったように思えたのに、ある時を境に、お互いテンポ感ある連絡が取れるようになったり、お礼の言葉をいただくようになったり、こちらが困ったときに助けてくれたとしたら、どうでしょう?
それはもはや「付き合いたくない人」ではありません。
すでに、ギブ・アンド・テイクが成り立っているからです。
「無償の関係」はゼロではない?
時々、所構わず「無償」という言葉を連用する人がいます。
「無償でやってくれませんか?」と、会って間もない相手に口にする人、たまにいませんか?
「君は親切だと〇〇さんから聞いたので、無償でやってくれないでしょうか。」「今回は無償でお願いしたいのですが、可能でしょうか?」と、ボランテイアでヘルプを求めてくる方。
純粋なお願いごとに聞こえますが、これって実はとっても無粋なお願いです。
言い方悪いですが、慈善心につけ込んだオファーですね。(笑)こういうお願いされると、人間はなかなかお断りできません。
「知り合いだったら、それはお受けしてもいいのでは?」なんて思いますが、実はそういった事を口にする方に限って、大抵が、初対面だったり、ほんの数回程度しか会って無い関係だったり、人伝て・紹介された人だったりします。
実は、親密な関係であればあるほど「無償で手伝って!」なんて言わないものなんです。
誰だって、人助けはします。ボランティアもします。しかし、それは慈善活動であり、自らが声をあげ、好意として率先して行うものです。
友人が困っていると聞けば「よかったら手伝うよ」と声をかけるのが、仲間。
「好意で手伝ったんだから、報酬なんて気にしないで」と、相手の状況を推察して遠慮するのも仲間です。
それらは、人が誰かを助けたいと思う善意が先にあり、そしてその輪の中での関係が既に出来上がっており信頼している仲間だからこそ言えることでもあります。
それが「無償の関係」です。
ずばり、初対面や、そこそこの浅い付き合いで「無償の関係」はありません。
仕事のオファーをしてきて「無償でやってほしい」と言うのは、かなり失礼なことであると同時に、反対に、そこまでの関係でないにも関わらず「無償でやってあげる」という打診があれば、それはタダより高い・・・というよりも、タダより「怖い」ものはない、と思って安易にお願いしない方がいいです。
「無償の関係」は、「ゼロ」で成り立っているものではありません。
先ほども少し書いた通りに、「無償の関係性が成り立つ間柄」は、既に信頼関係が出来上がっているからこそ気持ちよく行える「好意」です。
人間関係で、誰彼構わず奉仕している人がいたならば、裏を描けばその人は実は誰よりも我慢して自分だけが損ばかりしている可能性もあるということです。
信頼や好意はタダで生まれたものではありません。
「時間」と言う、お金よりも大切な掛け替えのないものを、相手に投資したからこそ得たかけがえのないものです。
無償の関係が築けるということは、イコール、真の友情とも言えるかもしれません。
無償の関係性と呼べるところまでに至るには、友人同士、時間を割いてお茶や食事したり、遊んだり、時に連絡して近況報告や安否確認をしたり、仕事やプロジェクトのために共に時間を費やしたり。
相手の職場や家の近くに向かった際に、少し立ち寄って挨拶をするのも、同じ。自分の時間を相手に与えることに変わりありません。
互いに時間を割き、互いをリマインズし続け、時には仕事で困った時に助け合ったり相談したり。気持ちを深く知り合うようになり、その繰り返しによって絆が強くなっていくのです。
信頼関係が築かれているということは、そこに至るまでに長い長い時間をかけているか、実態として目に見える・明瞭に思い出せる結果があるからです。
そんな相手だからこそ「困ってるなら、友人として手伝うよ」と自然な流れで相手を支えているので、たまたま「無償」になっているだけなんですよね。
また、その時点でそれが「無償」で手伝った事だとしても、助けてもらった人は、意図せずとも自然と相手へ何らかの形でお返しをしているもの。
それまでの長い関係性で、時間や何か物事を互いに与え合ったりなど、持ちつ持たれつが自然と行われていますからね。
そのお礼は、何ヶ月後か、何年後か、明日か明後日かなのかはわかりません。
手紙やメールでの言葉のお礼かもしれません。何かの機会にふとドリンクをご馳走してくれるのかもしれません。
将来的にこちらが困っているときに、一番に相談に乗ってくれたり、助けてくれるのか、それがどんなお返しなのかは分かりません。
どんな形であれども、それは確実に「あの時は助けてくれてありがとう」と言う気持ちのお返しです。
(余談ですが、前述にある通りに返ってくるのを期待して行うことは、無償の関係のそれには当たりません。笑)
無償で相手を助けたい、何かしてあげたいと思う時。
それは、自分がお世話になった時のお礼だったり、相手が人の誠意や善意を知っていてくれる人だとわかっているからこそ、気持ちよく手を差し伸べれるのです。
それは、昨日、今日出会った関係ではわかりません。
SNS上で、いくら口で上手いこと言い合ったところでもわかりません。
それらは、実績として積み上げられたものです。
無償で助け合えること。それは実は本当の無償ではなく根本は持ちつ持たれつの上に成り立っているだけであり、「見えない対価」が互いに発生しているのです。
少し注意したいのが、上記のように無性の関係性が成り立っている間柄でも、「紹介」はリスクを伴うということです。
「信頼関係のある〇〇さんのお知り合いならば、ぜひ無償で協力しますよ!」と言う感じで、助ける相手の事は知らないけども、紹介者を信頼しているからこそつい口にしてしまいそうになるものですが・・
やはり、顔を知らない者同士の場合は、万が一トラブルがあった際に紹介者が困る事になりますので、要注意です。
実は人脈泥棒というケースもあるので、リスク案件ですね。(苦笑)
何か少しでもお世話になったら、お礼の言葉を伝える。それだけで十分な「誠意のお返し」です。
実際には、このお礼すら満足に相手に伝えていない人だって沢山いるのです。
ビジネス上で当然のことをしただけなのに、自分よりも上の立場の方が「先日はありがとう、助かったよ」なんて言ってきたらどう思いますか?
自分の行動を見ててくれたんだな、って嬉しく思いますよね。
また頑張りたい!また一緒に仕事がしたい!って思ってしまいます。
ちゃんと気持ちを返してくれる上司や先輩がいたら、ついていきたくなりますし、友人ならば、自分も相手を大事にしたいという気持ちになります。
何かを相手にしてあげても、それが当たり前のようにふんぞり返っているだけで、お礼なんて聞いたこともない、なんてことがあったら。
人間ですから、やはり「もう2度と手伝うかよー!」と、密かに思ってしまうものです。
でも、お礼なんか言ってくれるような相手じゃないと分かっていても、ついお手伝いしてしまうのも、人間なんですよね。
だからこそ、何気ないギブ・アンド・テイクが出来る人は、人として信用できるタイプだと思います。
次のブログでは、大事にしたい人、タイプ③〜⑤をご紹介します。
ここまでお読み頂き、ありがとうございます!