こんにちは。

前回、奇跡についてのお話しをさせて頂きました。

 

結構、個人的にこういうお話し好きなので、続けていきます。(笑)

 

今回は、少し「奇跡」のワードからズレますが、「Sorry(ごめんなさい)」について、その魔法の効果を一緒に考えていきたいと思います!

 

まず初めに、「Sorry」って何だかネガティブなワードですよね。

・・・と、言う印象を持ちがちです。

 

ごめんなさい、というより、すみません、と訳した方が適切なのでしょうか。とにかく、日本人は、「すみません」という言葉をよく使います。

 

私が外国の友人に、Usefulな日本の言葉として最初に教えるのが、「スミマセン」です。とにかく、いろんな場所で使えるので、まずはこの言葉を覚えておけばやり過ごせるかも、と。(笑)

 

しかし我々は、何かものを訊ねる時、謝る時以外の、褒められた時や認められた時にもこの「すみません」を連発しがちです。

 

「そこは、すみませんじゃなくて、ありがとうでいいんだよ」なんて台詞、よくドラマなんかでも出てきそうですけど、まさにそうですよね。

 

「君のセンスいいね!素敵だよ!」なんて言われて、「いえいえいえ・・・私なんてとんでもない、申し訳ないです、すみません、全然私なんて・・私よりも〇〇さんの方が素敵です。すみません本当に。」なんて、言ってませんか?

 

はい、言いますよね。それが日本人です。謙虚な姿勢です。私たちはそういう躾を受けて育ってきたのですから。

 

でも、一体、何回すみませんって言ってるのでしょう!謙虚の域を超えるほどに連発してしまいます。

 

外国人から見たら、きっと不思議ですよね。

 

ニコッと笑顔で「ありがとうございます!」なんて言った方が、言われた方も気持ちいいし、ポジティブなワードを発するという事はとても重要な事です。

 

さあ、今日から「すみません」ではなく、「ありがとう」に変えてみましょう!・・・なんて、この解釈で話しを進めていくと、全く普通の話しになってしまうので(笑)、私は別の視点で話していきたいと思います。

 

Sorry(すみません)は、ポジティブワードです。個人的にはそう思います。

 

使いすぎ注意かもしれませんが、ネガティブに捉えずに発して、そして受け止めていきたいと思える言葉だと私は思っています。

 

ちなみに、以前にお話しした「ありがとう」推薦の話しとは、また別のお話しなので。念の為。

 

 

 

Sorry大好きは日本人だけじゃない!?

 

私は、日本で頑張っている外国籍の友人が大好きです。

 

なぜなら、自分も(日本国外で)外国人としての扱いを受けてきたので、例えばコンビニエンスストアーで懸命に拙い日本語で働いてる外国人を見るだけで、微笑ましくなります。心の中で(頑張って!)と、叫んでしまう自分がいます。

 

そしてまた、日本国外で出会う、外国籍の友達も大好きです。

 

彼らと話し、時間を共にする事で、文化やパーソナリティーの違いを感じる事が出来るし、新しい世界の発見も沢山あるからです。

 

その中でも、一緒にいて特に落ち着くのがイギリス人。まあ、一番長く住んでるので、当然と言えば当然ですかね。(笑)

 

もちろん、日本含め、国籍関係なく友人は大好きですが、例えば英語で話しをしていて、アクセントが聞きやすかったり、時間の温度感を共有し易かったり、そういうものはやはり、「環境」によるインフルエンスだと思います。

 

環境については、「情報」と言う解釈を含めて、前回の奇跡の章(笑)で少し触れていますので、お時間ある方はこちらもどうぞ。

 

 

イギリス人の好きな部分をあげると沢山ありますが、今回のトピックにスポットを当てますと、彼らの「Sorry文化」。これも、本当に大好きです。

 

イギリス人と街中ですれ違う際に、肩がぶつかったとします。

 

「Oh, sorry!(ごめんなさい)」(相手)

「Sorry!(こちらこそ)」(自分)

「No, I am so sorry!(いえいえ、私がごめんなさい)」(相手)

「So sorry too!(私もごめんなさい)」(自分)

「I said sorry!(私がごめんなさい、よ!)」(相手)

「No no, I said sorry!(いえいえ、私もごめんなさい、だわ!)」(自分)

 

・・・と、こんな風にSorryの戦いになり、結果、最後に互いに笑顔になって「Bye!」なんてなることも。これ、実際に結構あるんです。(笑)

 

色んな人間がいるわけなので、100%全員が、とは言いませんが、シチュエーションによっては、かなりの確率で、このSorryの言い合いが続くことが割とあります。私も何回も経験ありです。

 

また、彼ら自身、自分たちがやたらとSorryを使ってしまう民族だと理解をしているので、そういった言い合いを繰り返しているうちに、最後は冗談っぽく、コントっぽくなってきて、互いの笑いを誘うようになります。

 

(僕ら、Sorryを言い過ぎだよね!笑)と、我に返り、自分たちでウケてしまうのです。とっても微笑ましいですよね。

 

 

日本人がイギリスに住んで落ち着くのは、イギリス人の「Sorry文化」や「列に並ぶのが大好き文化」あたりが落ち着く理由とも、一説には言われてますよね。(笑)

 

イギリス人含め、外国人は日本人よりも主張がはっきりしてますから、好きなものは好き、違うものは違うとハッキリ言います。国民性によっては、非を認めることで窮地に追い込まれる事だってあるので、「安易に謝るべきではない」という考えを持つ民族も多いと思います。

 

外国に旅行に行くと、ほとんどの国が「すみません」イコール「Excuse me」ですが、イギリスは、「Sorry」です。エクスキューズミー、だと少々強く感じてしまう場面すらあるくらいです。

 

イギリスで、日本の「すみません」に匹敵するほどにUsufulな言葉が「Sorry」です。まずはこの言葉さえ使っていれば、何とかやり過ごせるかもしれません。(笑)

 

 

Sorry(すみません)はポジティブワード!?

 

先日、英語圏の友人7人と行動を共にする機会がありました。

 

その中に、イギリス人が2人居たんですが、他の英語圏の友人よりも、その2人との会話の中には本当に「Sorry」が多いこと!ちょっとした事でも、「So soooooorry!」とひたすらに伝えてきます。

 

私も日本人ですから、上記に書いたやり取りのように「いえいえ!こちらがソーリーだよ!」なんて言い合いになる場面もあり。

 

そして最後は、イギリス名物のSorryコントです(笑)。

 

しかし、これらの、ちょっとした事でも耳にすることが多い「Sorry」のワード、全くネガティブな感じじゃないんですよね。本当に本当に、誇り高き印象を受けるというか。偏見ではありませんよ。Sorryを譲らない姿勢に、思わず「あなたたちのそういう所が大好き!」と、叫んでしまいましたもん。

 

つまりは、Sorry(すみません)は、ネガティブなワードではないのです。

 

もちろん、その土地や民族、またはシチュエーションによっては安易に言うものではないかもしれません。

 

しかし、Sorry(すみません)は、Thank you(ありがとう)の次にパワーを発揮する、とってもポジティブなワードだと思います。

 

すみませんと言われて、嫌な気分になる人はいません。

 

もちろん、こちらが「もういいよ」と言ってるのに、あまりにしつこく、しかも「どんよりとした負が漂う雰囲気で」言われたりすると鬱陶しくなりますし(笑)、あまりに作為的な感じや、ビジネスライクに言われたら、何だか嫌な気分になる事だってあります。

 

しかし、心からのSorryや、他人を思いやるSorryは、間違いなくポジティブです。

 

飛行機や新幹線の中で、隣に座ってる人の前を通ってお手洗いなどに立つ時、「すみません」と、こちらが声をかけてその人の前を通ろうとすると、無言で避ける人と、相手も「あっ、すみません」と一言添えてから避けてくれる人と、ふた通りの人間がいますよね。

 

どちらが気持ちいいでしょう。

 

なんて分かりきった答えの質問なんでしょうね、あまりに安易なトピックで、笑っちゃいますよね。(笑)

 

しかし、私たちは、何も言わない人の方に会う確率の方が高いような気がします。

 

これらは「失礼します」のニュアンスの方の「すみません」なので、大きくは気にはなりません。気持ち良いか、普通か、くらいの違いです。

 

何か非があった時に「すみません」を言わないようであれば、当然ながらそれはちょっと問題ですが。

 

でも、気持ち良いか、普通か。どうせならば気持ち良い方がいいし、気持ち良く思って頂きたい、そう考えた方が楽しいですよね。

 

 

以前に、フライトでエコノミーの通路席を利用した際、その奥の窓側の席を予約した日本人男子(20歳くらい?)が、私の前に来て、その席に座ろうとした際、

 

「すみません、前を失礼します!」

と、大きな声で丁寧に言ったんです。

 

たったそれだけの事なんですが・・・なんだか凄く感動してしまいまして。(笑)

 

だって、普通は、「すいません(sorry)」の一言を、ボソッと言うくらいですよ。

 

「いえいえこちらこそ!すみません、どうぞ!」と、やたら大きな声で笑顔で返してしまいました。(笑)相乗効果ですね。

 

そして、心の中で(若いのになんて丁寧で清々しい青年だ!きっと立派な躾を受けて来られたに違いない!)と、勝手に想像しながら心で拍手をし、その一期一会の青年の、その一言だけで、なんだか良い日になったような気がしました。

 

もちろん、飛行機の中で会話なんてしませんよ、仲良くなったから良い日だと感じるわけでもありません。何かの際に「すみません」と言い合うくらいです。

 

(これは余談ですが、どんなに気が合いそうな人であろうとも、長旅ではあまり近隣席と仲良くし過ぎるのは禁物です。見ず知らずの他人であると言う意味もありますが、旅の移動の際の人間関係は、適度な距離感を保たないと最終的に自分自身が疲れます。)

 

でも、そのような心持の方が隣の席に座られてると、長旅もとっても居心地がいいものです。

 

逆に、不粋な方が隣に座ると、なんだか、居心地の悪いような、なんと言うか必要以上に神経を使ってしまうと言うか。早く目的地についてくれ〜なんて、思いますよね。通勤電車でも同じではないでしょうか。

 

その一瞬、一瞬しか会わない人たちなのにね。その一瞬のインフルエンスで、1日のモチベーションが左右される事だってあるのだから、不思議なものです。

 

私は個人的には、SorryはThanksと同じくらい、その場の人間同士の心の浄化作用があると思います。って、これも当たり前の話しですよね。(笑)

 

この二つの言葉には、ネガティブから抜け出すポジティブなパワーがあるのだと思います。

 

ポジティブは笑顔を作ります。そして、笑顔は笑顔を呼びます。

 

次回からは、「Sorry(すみません)」がもたらす魔法の効果について語ってみたいと思います。

 

ご一読ありがとうございます。