こんにちは。
この章では「言葉」と「行動」について、皆さんと一緒に考えていきたいと思い、こちらに意見を述べさせていただいております。
前回、「後々のその人との人間関係は、初期のやり取りである程度わかる」というお話しをさせて頂きました。
ちなみに、現在のお話しは、以下リンク記事から始まっております。
お時間ある方はこちらから。
言葉で伝えることは大事だけど、最終的には行動を信じるべきだと思う、そんな内容です。
まずは「言葉」という始まりやきっかけがある。
それに「行動」が伴うことで真実が生まれる。
その過程の中で改めて「言葉」を有効に使えば、その言葉によって奇跡を起こせることもあるのです。
しかし、実際には、行動に起こすのって難しいですよね。
有言実行って難しいです。
しかし、人間関係において、一度相手に「有言実行」のインパクトを与えると、その後の相手からの信用度はかなり上がります。
有言実行する内容は、「仕事でなんかすごいことをやろう!」のような、大き過ぎることではなくって、「お茶しようよ」の約束程度の実行でいいと、私は思うのです。
不思議なことに、出会ってまもない頃に「お茶しようね!」「会おうね!」などと言って、本当にそれが実現する相手とは、関係が続くものなのですよ。
お茶をしたから関係が続くのではありません。
人間は、互いの一番最初の印象というものが強く頭に残ります。
たかだか「お茶しよう」の有言実行だったとしても、それが実現できたという事実がポジティブな印象を双方に与えます。
自分の脳のデータの中に「友達」ボックスがあったとして、そこに「趣味仲間」「顔見知り」「社交辞令」など、いろんな仕分けがあるとします。
言葉の勢いで「今度お茶でもしようね」なんて言って、それが実際に実行されたとなると、それらのデータの中の「約束守る人・信頼できる相手」みたいなところに仕分けられるんですよね。
それが何度か繰り返されて、お互いの信頼関係が構築されていくのです。
そのきっかけは、本当に、一杯のお茶だけでも十分なのです。
ただ、人間には本来の自分のペースというものがあります。
出会ったばかりの時期に素早くやり取りをするのは大事ですが、交友関係を続けていくうちに、徐々に「ごめん、今忙しいからまた今度」と、臨機応変にペースを保ちながら交友関係を築くようにはなっていきます。
永久的に相手の誘いを断ることもなく、お茶をし続ける必要はないですよ。(笑)
注意をしたいのは「最初は月一でお茶してたのに!」「レスも早かったのに!」なんて、その当初のペースを期待し続け、相手にそれを義務化させる事は、相手にとって脅威の存在になる可能性もあるので、やめましょう。
出会ったばかりの頃は、お互いの信頼を高める大事な時期。
「初めてのお茶」の約束をしたら、できる限り早い段階で実現させる。その行動が、相手にとって「自分が優先された」という良い印象を与えます。一番最初が肝心です。
あとあとは、長い付き合いをする上で優先順位が変わることがあって当然かなと思います。
人間関係において一番大事なのは、やはり初期のやり取りとその行動。
自分が仲良くなりたい相手の場合は、その相手と知り合って間もない頃の、一番最初だけは、メールのやり取りも素早く。
約束をしたら実行に移すと言うことを行った方が良いと思います。
ただ、言葉は時に人を混乱させることもあります。
メール(SNSなどを含む連絡ツール)等で言葉のやり取りをするだけでは、相手の真意を読むことができません。
これが、言葉のトリックです。
メールで「お茶しよう」「うん、しよう!」「いつがいい?」と、やり取りが素早くできると、(会ったばかりなのに話しもスムーズだし、良い友達になれそう!)なんて嬉しくなり、すぐに相手に興味を持ってしまいます。
しかし、それだけではOKとは言えません。
その会話が行動に移らない場合、それは「NO」という事になります。
レスが来ないなんて場合は、もちろんその時点でアウト!
しかし、レスがないような相手だとしても、一方的にこちらがお願いしていた約束が守られたりすると、その人は自分にとって「YES」な存在になります。
なぜなら、行動に移している事実があるからです。
「メール見てないでしょ!」なんて思っていたのが実は、ちゃんと読んでいた、ちゃんと聞いていた、しかも約束を守った、と言うわけ。
相手の本当の気持ちって、相手にしかわかりません。
レスポンスが遅いから、メールをくれないから、というところだけで相手の真意がわかりません。
初期のやり取りで素早くメールのやり取りをした方が、確実に好感度も信用度もアップはする。それは事実です。
しかし、相手が本当に信頼できる人なのか。自分にとってYesな相手なのか、Noな相手なのか。
それがわかるのが「行動」です。
気持ちを知りたいなら、相手の言葉よりも、行動を記憶しよう!
相手の言葉をやたらと覚えていたりする人が(特に女性には)多いと思うのですが、言葉を覚えるよりも、相手の行動を覚えていた方が確実です。
以前に奇跡の話しをした際に「食卓で奇跡を起こす実験をしてみましょう!」と言う話しをしました。
仮にその食卓の料理が美味しくなかったとしても、「おいしいおいしい!」と相手に言い続ければ、食事を作った人は喜び、その言葉をまた聞きたいために料理が上達することもあるのです。
まさにそれが言葉のパワーで、奇跡を起こすことも可能。悪く言えば、言葉で人を翻弄させることも可能であると言うことです。
ならば、ポジティブな言葉をたくさん使って、付き合う相手にも言葉をたくさん送ろうと思いますよね。
でもやはり、それは「掴み」であり「きっかけ」であって。それだけではダメなんです。
あくまで私たちが覚えておくべきことは、相手を信用するか否かを「言葉だけで判断してはいけない」と言う事です。
私自身も、過去に仕事で言葉に翻弄されたことがありました。
最終的に「相手の言葉を信じた自分が馬鹿だった」と言う反省だけが残りました。でも、それに気づくまでに結構時間がかかったんですね。
なぜなら、やっぱり「相手の言葉を信じたい!」と思うわけですよ。
だけどね、後々になって相手の行動を思い返してみると、言ってる事と行動が全く伴ってないことに気づくのです。
後になって冷静になればわかること。
しかし、その渦中の最中はどうしても、その言葉を都合の良いように解釈してしまうのですよ、人間って。
人間関係をより良くしたいと思うなら、人間関係の中である程度の無駄を省きたいと思うのなら。
そして、自分にとって悪い人からは離れたいと思うのなら、相手の行動をインプットすることをお勧めします。
簡単なことのようで、難しいんです。
何かを思い返す時、私たちは言葉ばかりを思い出したり、信じたりしてしまいます。
「あの人、あんなこと言ってたのに、なんで変わっちゃったんだろう」
「あの言葉を信じて待ってるのに、おかしいなあ」
それらの記憶は、すべて言葉が先に来てるのです。
本当にその人は変わってしまったのか、本当にその人は、自分の吐いた言葉を実行しようとしていたのか。焦点を違うところに合わせると、違う物が見えるかもしれません。
「相手は、本当はどう思ってるんだろう?」
そんな時は、相手の「行動」を冷静に思い出すようにしましょう。
気の利いた言葉を全く発しない相手でも、その行動を見ると実は誠意があるという事に気づく場合もあります。
なんだか知らないけど自分が困ったときに必ず近くにいて、助けてくれる。
そんなに頻繁に連絡を取っているわけでも無いのに、ずっと友情が続いてる。
不思議だなあ、なんて思いますが、それはお互いに「行動しているから」というだけなんです。
困った時に寄り添いたいと思うから、近くにいるのです。
連絡を頻繁に取り合わないのに関係が続いているということは、年に1回でも数年に1回でも、お互いが自分の時間を割いて「直接会っている」ということです。
愛想も悪くお世辞ひとつも言わない、マメに連絡が取れない作家さんがいたとします。
でも、締め切りには必ず間に合わせる。何かある時は必ず連絡が入る。
肝心なところはきちっとしている人って、信用できますよね。
普段は全くメールも電話も無いのに、年に一回、必ず実家に顔を出したり、誕生日には花を送ってくる娘や息子がいるとします。
メールで調子のいいことばかり言って全然顔を見せてくれないよりも、ずっと思ってくれてるように感じてしまいますよね。
パーティーやライブの招待状をメールしても、レスポンスすらない。
だけど、当日必ず会場に来てくれている、っていうタイプの人もいます。
これらは全部、「行動」です。
気の利いた言葉が返ってこなくても、行動に起こしているということ。
自分に置き換えて考えても、行動するのが面倒だと思うことには時間を割きません。
しかし、面倒だと思ってもメールで気の利いた言葉や言い訳はいくらでもできます。
実際に行動するとなると、相手への誠意や、相手への興味がなければ体もスムーズに動けません。
行動こそが相手の気持ちの表れなのです。
だからこそ、自分が行動することで相手の信頼を得ていくことも可能なのです。
行動は相手からの無言のメッセージ
逆にタチが悪いのが、「いくいく」「やるやる」と言って、行動に移さないタイプ。
その言葉だけを信じると、まさに言葉に翻弄されてしまいます。
言葉のパワーがネガティブに働いてしまうと、それを信じた方は
「やるって言ったのにやらないじゃん!」
「もう信用できない!」
などと、ひどい時には人間不信になったりすることもあるわけです。
でも、冷静に考えてみると、その言葉を信じていた自分が悪いとも言えるんですよね。
数週間そこらの「いくいく」「やるやる」ならば、ある程度信じて待っても良いと思うのですが、一定の期間をすぎてもそこに執着するのは無意味です。
以前に書いた留学3ヶ月説の話しに似たものがあります。
3ヶ月待って行動に移さない相手には、期待をするのはやめましょう。
お茶しよう、ご飯しようでも同じ。
物理的に不可能な場合を除き、「しよう。しよう」と口先だけで話しをダラダラ続けたり、相手を待ったりするのは、どんなに忙しい相手でも百歩譲って3ヶ月くらい。
それ以上かかるならば、もはやそれは「お茶もご飯も自分とはしたくないんだな」と言われているようなものなんです。
「行動」は相手からの無言のメッセージ。
言葉がYESでも、行動がNOと示しているなら、それは自分が相手の交友関係として大事にされてないと考えて、スッキリ忘れて次へ進みましょう。
逆に、言葉がNOでも行動がYESな人もいますから、一度周りを観察してみると面白いですよ。
行動が一番だけど、確認連絡くらいはしたいカナ。(汗)
私のイタリア友人の中のひとりが、言葉発せず行動に移す、というタイプです。
例えば、私がイタリアへ向かう時に「〇日に、〇〇空港へ着く。◯日まで居るから、滞在中に会おうね!」なんて連絡を入れるんですね。
「どの空港から来るの?朝出発のフライト?」くらいのレスポンスは来るんですよね。
「スタンステッドから早朝便に乗るんだ。ご飯でも行こうよ。いつ時間ある?」なんて、返事を入れるのですが、その後はメールも無し。
こちらはスケジュールを組みたいですから、(ご飯一緒に食べる日の打ち合わせくらい、事前にしたいんだけどなあ〜)なんて、ちょっぴり思うんですよね。
音沙汰ないから今回は会えないのかな、まあ到着して一回くらい連絡してみよう、って思って、私は出発。
到着すると・・・
その友達が、空港まで車で迎えに来てくれていたのです。(笑)
到着口を出た先、めちゃくちゃ目立つ場所に目立つように立ってる!
どこの空港から来るのか、何時頃かくらいが分かれば、フライトは特定できますからね。到着時刻の前に来て、待っていたんでしょう。
友人曰く、「空港から市街地まで移動するのにお金がかかるだろうし、友達なら、できることを協力するのは当然だろう。」と、言うのです。
かなり親切ですよ。
でも「もし空港で会えなかったらどうするんだ?」なんて思うので、せめて連絡くれればいいのに、って思う時もあるけど(笑)もう、毎回のこととなってしまったので、今では気にしませんけどね。
その友達の場合、仕事のやり取りでも同じで、そんなに速攻レスポンスが来るわけではなくって。
案件の相談を持ち掛けても、「遅いなあ。返事どうなってんだろう」って思うことも、よくあるんですよね。
ただ、次に連絡きた時は、「出来たよ」と、すでにいつでも納品OKの段階に来てるんです。(笑)
言葉足らずなんだけども、とにかく行動と結果は必ず残してくれています。
そんなことを何年も何年も繰り返しているので、今や、マメにコンタクトをやたらとる友達よりも、信頼に値するような存在ではあります。
でも、やっぱり確認連絡くらいは欲しいところですかね。(汗)
まずはティーパーティーから?
信頼とは、やっぱり行動に尽きるんですよね。
きっと、人間同士の信頼って、些細な行動から始まるものなのかなあと思います。
たかだかお茶の約束であろうとも、口に出した以上、行動に移した方が絶対にいいのです。
言葉のパワーを有効に使って、ポジティブな言葉をどんどん発すれば、相手の気持ちや注意をこちらに向けさせることはできます。
だけど、それがリアルとして相手に受け止められ、相手の信頼を得るには、行動を起こし、それを実現させてからです。
リアルな世界で信頼を生むきっかけは簡単。
今すぐ「お茶しよう」を実行しましょう!
How about cuppa?