こんにちは。

 

「言葉」と「行動」についての話題、続けていきます。

 

前回、自分自身が感じていた違和感に背いてしまったがために招いた、時間の無駄遣いと作品製作の浪費について、語らせていただきました。

いやはや、イタイ思い出・・(苦笑)

 

 

真剣に新たな音楽作品に向けて意欲を持って出向いたところ、相手は実は、ただの女性との飲み目的だったかもしれない・・という、意味不明の結末。

 

音楽家なら、ミーティングばっかりやらずに実演と行動を繰り返した方がいい!という、まあ、私の意見ではありますが。

 

音楽の情熱にかけた時間を無駄遣いしたというお話しです。(苦笑)

 

ちなみに、音楽の方向に話しが流れていますが、改めて、今回連続してお話ししていることは、「言葉」と「行動」についてです。(笑)

 

徐々に、その辺も一緒に考えていきたいと思います。

 

 

さて、前回の話しで、問題の相手が盛んに求めた「ミーティング」。

つまり、直訳すると「会うこと」。会って会話を繰り返すと言うことですね。

 

これを繰り返したからといって、お互いを知れるということはまず、あり得ません。

 

もちろん、行動が伴った上で会話を繰り返すのは大事なことです。

 

しかし、行動が伴わずに会話を繰り返し、それでお互いを分かり合えたり、信頼を得れると言うのであれば・・・それは、確実に、自分の都合のいい思い込みです。

 

これらのお話しの一番最初の項で軽く触れた通り、言葉と言うのは相手に伝える大事な行為でありながらも、そこを真意を持って伝えるのか、嘘を交えるのか、それは言葉を発する人が決めれることでもあるのです。

 

 

行動によって何かを成し遂げたという事実が、人と人との信頼関係を築く

 

ミーティングを繰り返して、信頼を得たと感じるとします。

 

しかし、その信頼が、本当の信頼に繋がるのは、ミーティングで発した言葉を実現化させてからの話しです。ミーティングすること、会話をすることが、人間同士の信頼に直接的につながるわけではありません。

 

実例で言うと、取引先の会社と飲み会を開くとします。

 

とっても重要な会合ですよね。そう言った席では相手も心を開いてくれるかもしれないし、そこでの会話で十分に意気投合できる可能性だってあります。

 

しかし、それはあくまできっかけに過ぎないのです。

 

その取引先と自分の会社が信頼関係を持てたと実感することができるのは、その会合で、あるいはその会合をきっかけに交渉した仕事が成立できてから、です。

 

もっと言うと、その繰り返しによって、本当の信頼関係が生まれます。

 

つまり、行動によって何かを成し遂げたと言う事実が、積み重なれば積み重なるほどに、深い信頼関係が生まれるのです。

 

何かを売り出したいと思っている人が、有名な記者さんと飲みの席をご一緒したとします。

 

「いいね、その商品、記事に書いてあげるよ!」

気分が盛り上がると、そういう声も上がってもおかしくはありません。

 

普通は、話し半分に聞き流します。しかし、数日後、その記者さんから連絡があり「で、いつ取材しましょうか?」なんて言われて、本当に記事になったとします。

 

もう、いきなりその記者さんの信頼度アップですよね。(ただのノリかと思ってました~ごめんなさい!)と、自分自身で反省しちゃう感じかと。

 

逆を言えば、そういう行為も格好いいですよね。

 

有言実行というのは、一番の信用となります。

 

私も、元々社交辞令が苦手ですから、出来るだけ有言実行を心がけてますが、できなかったときはちょっとネガティブな思いになってしまうし、有言実行をしない人を見ると、やっぱりちょっとガッカリしてしまいます。

 

初期のやり取りで概ねわかる、この先の交友関係。信頼に繋がるのは、その相手と互いに時間をかけたかどうか。

 

上記の話しは、友達同士であっても同じです。

 

「今度お茶しようね!」こういうセリフは誰でも言えるのです。

大事なのは、本当にお茶をしたかどうか。

 

日々の生活で誰もが忙しいと思います。

でも、そんな大事な時間を相手のために使った、行動を起こしたという事実が、お互いの信頼を生むのです。

 

なので、本当に仲良くなりたい相手であれば、言葉に出した提案はすぐに実行するのがベター。

 

気になる友達がいるのであれば、実験してみては如何でしょう。

 

「お茶しようね!」という会話が出たあと「・・・じゃ、いつにする?」と、すぐ返しましょう。

 

それに対して、モゴモゴとはっきりした意見が来なかったり、ようやくきたレスポンスで「忙しいからまた今度」「時間できたら連絡するね!」なんて返ってきたら、そういう人はもう相手にしなくても良いかと思います。(笑)

 

少し冷たいんじゃない?と思うかもしれませんが、概ね、人の気持ちというのはそんなものです。

 

手放したくない相手であれば、例えばすごく時間がなくて忙しくてすぐには会えなかったとしても、その代わりに、即レスポンスではっきりした返事が来ますから、その誠意は伝わると思いますよ。

 

もちろん、連絡がすごく長く来なかったとしても、そこには何か物理的な理由があるかもしれませんし、一概には断定できません。気になるのであれば、もう一押しするのも有りだと思います。時間が経ってからのレスポンスであれども、本当に理由があって連絡できなかったのでしたら、その理由も明確にわかりやすいものとして、伝わってくるはずです。

 

モゴモゴ言うのは、はっきり言いたくないからであり、なかなかレスポンスがなくて、ようやく来た連絡であっさり断られたのであれば、断る理由を探していただけです。

 

どんなに多忙な会社の社長であろうとも、大事な相手に連絡する時間すら取れない、なんてことはありません。連絡が取れない場合は、その相手の優先順位が低いから、と言う理由だけです。

 

例えば、気になる異性でも同じではないですか?

 

今度また会おう、そんな話しになり、実際に連絡してみたら相手のテンションが低い・・・そんな時、その相手に期待しますか?

 

しませんよね。最初のやり取りがスムーズに行かないなら、そこに時間を使っても無駄です。

 

割とこういう初期のやり取りで、その後の、相手との人間関係が簡単にわかります。

 

この先も付き合いが長くなる人って、意外と出会って間もない時期から、パパパッと次の予定や行動が決まったりするものです。あるいは、初期のメールのやり取りが素早い。

 

 

ビジネス上での名刺交換なんてのも同じですよね。

この後の付き合いの度合いを探りたいなら、頂いた数々の名刺に、一斉にメールを送信すれば、わかります。

 

付き合いが長くなる可能性のある人、つまり自分に興味を持ってくれてる人の場合は、レスが遅くても3日以内に来ます。

 

まあ、私は最近は面倒なので名刺交換すらしませんが、昔はこの実験をよくやってましたね。当たりますよ。

 

実験をしたと言うよりも、初期の頃はとにかく必死で営業メールなんかをしていて、そのうちにある定義に気づき、結果的に答えが見えたので、後々に実験結果となった、と言う感じですかね。(笑)

 

今も付き合いのある方や、ビジネスが成立した方というのは、すぐにレスポンスが来た方ですよね。

 

皆さんも、大量の名刺をお持ちだと思いますが、そのトランプ何組分くらいになるか検討もつかない大量の名刺、言葉が悪いですが、ほとんどが捨てるに捨てられないゴミとなっているのではないでしょうか。

 

その中で、今も繋がりのある人はどれくらいいるでしょう。おそらく、すぐにやり取りが成立した方かと思います。

 

すぐに連絡を取り合わなかった場合、名前も顔も一致しなくなりますしね。半年後にレスポンスが来ても、自分でもどの名刺の人か思い出せなかったりして。

 

また、逆に、先方から自分よりも先に連絡が来た、なんて人がいたら大事にしてください。あなたの存在やビジネスを具体的に考えてくれてる方だと思います。

 

ビジネス上の挨拶とは言えども、興味を持っている相手というのは、予め、その挨拶時点で自分の心の中でわかっていたりするものです。それが、両想いであればコンタクトは成立するし、片思いであれば、成立しない。

 

なので、私は最近は名刺交換なんかいらないと思ってるんですよ。だって、その場で次の話しの展開になりますから。興味ある人にはその場で、その人の目の前で連絡取りますから。そっちのほうが楽です。(笑)

 

友達同士のやり取りでも、自分が具体的な提案をすることで、それに相手が乗るかどうか。奥の手ではありますが、相手の気持ちを試す意味でも使えるかもしれません。

 

SNSなんかでも、コメント欄に「また会おうね♪」なんて、あるあるなコメントですよね。

 

普通は大抵は流すものなんですけど、以前に、私自身も「元気かな」と思っていた友達から「会いたい!」と、コメントが入ったんですよ。

 

私も会いたいと思っていたところだったので、具体的に「会おうよ」「来年のいついつはどう?」みたいに、かなり先の長い話しではあったのですが(笑)私もすぐにメールしたんですよね。

 

結果としては、はい、会いました。(笑)

 

何度かやり取りをしながら、有言実行しましたよ。その友達は元々そういうタイプの子でしたから、信頼がさらに深まりました。つまりは、友情というのはその繰り返しで絆が深くなっていくものなのです。

 

そこにさらに長い年月をかけたり、同じ苦しみを乗り越えたり、同じ目標に向かってがんばったり、互いに助けあったり・・・そういった「時間を共有する」というオプションが多い友達こそが、「親友」と呼べるのです。

 

人間関係において本当の信頼関係を築くには時間がかかる。だけど、ミュージシャンには信頼へのショートカットも存在する?

 

親友という粋に到達するまでの期間に、お互いの嫌な部分を見ることもあり、喧嘩もするかもしれません。

 

親友だけでなく、ビジネスパートナーも同じです。

 

共有する時間の中、いいことばかりじゃなく、悪いこともある。そんな中でも、互いに認め合える存在だからこそ、今まで関係が続いているのです。そこで初めて、互いを知ってると、分かり合えている(はずだ)と、言えるのです。

 

それでも言葉に出さないと相手に伝わらないことだってあります。そこで、言葉が役立つわけですよね。

 

つまり、言葉に始まり、行動に移し、その関係の中で言葉が活かされるのです。

 

気軽に「親友だよね」なんて言葉を発する人がいますが、親友の粋に到達するのは、人間にとってお金よりも大事な時間を相手にたくさんかけているということなのです。

 

そこには当然、お金だってかかっているかもしれませんよね。遊びの付き合いや、旅行、何かの目標のための投資や、食事、プレゼントなどなど。

 

そんなわけで、実際にその「お茶しようね」「会おうね」などと言葉を交わした友人が、本当の友人なのか、友人になる人なのか、初期のやり取りで概ねわかりますよね、というお話しだったわけですが・・・

 

もちろん、逆もありますよね、自分が社交辞令を言ってしまったがために、相手からすぐに提案がきて困ってしまうケース。

 

つまり、その気がない場合は相手にも失礼なので、社交辞令はやめましょう。(笑)

 

信頼というのは簡単に出来るものではありません。

 

行動と、その行動を成し遂げたという事実、その繰り返しによってかかる、長い時間も必要です。

 

飲み会を繰り返しただけで信頼関係が築けるなら、そんなに楽なことはありません。

 

こと、音楽家に限って言えば、信頼を築く過程というのは、一般の人間関係のそれよりも、もっと簡単な事かもしれません。

 

お客さんの前で即興演奏でもすれば、そこでひとつの信頼関係が生まれます。

 

一曲でも作品を完成させて、ネット配信するだけでも、一緒にやり遂げたという実感から信頼関係がまたひとつ生まれます。

 

 

私が共同製作を10年以上共にしている数人の仲間とは、家族くらいの信頼関係がありますが、飲みに出かけたなんて、数えるくらいしかありませんし、遊びに出かけたことなんて、一回くらいしか記憶にないですね。(笑)

 

もちろん、そう言った機会があれば皆ではしゃぎますけどね!(笑)しかし、遊びの話しが仲間たちから出てくることは、まずないですね。

あと、どの仲間とも有言実行してます。瞬間的に。

それがお互いの信頼の証かと思います。彼らは大丈夫だ、と。向こうも同じかと。(笑)

 

音楽をやる前から、ウダウダと話し会いを繰り返す前に、音楽をまず一緒にやってしまえばいいのです。演奏でも録音でも即興でもなんでも。

 

その人がどんな生い立ちだとか、どんな性格だとか知らないのに、その音楽に入った瞬間に、その人の魂が伝わり、その人の音楽家としての全てがわかってしまう感じです。ちょっと臭い台詞に思えるかもしれませんが、本当にそうなんですよ。

 

ミュージシャンの喜びって、どのような形であれ、音楽を共有することなのではないでしょうか?

 

今回は実体験の余談が長くなりましたが(笑)辛辣な意見もあり、大変失礼いたしました。

 

次回も「行動」について色々考えていきましょう!

 

ご一読ありがとうございました。